<他愛もない貴方と私の距離>
「あ゛〜…もうっ!何でお金持ちっていうのは、あんな馬鹿ばっかりなんですかあ!?」
「さあ…私に聞かれても分かりませんよ、そんな事。」
「というか、お金持ちだからって会ってみれば、ぼんぼんのぼんくら息子か、金の亡者の
むさいおじさんしかいないしぃ〜。いくら玉の輿の為だって考えても
……こっちにだって選ぶ権利はあるんじゃあーー!!」
「…アニスがお見合いですか。玉の輿もなかなか大変ですね。」
「たっ、大佐は40近くのおっさんなのに、まだ結婚する予定とか無いんですかぁ?」
「おや、40近くのおっさんが未だに結婚していないのが気になりますか?
生憎、する人もいませんし、ましてや探す元気もありませんしね。しばらくは無理でしょう。」
「ええ〜、大佐の立場ならこう…相手なんて選り取り緑じゃないですか!」
「わざわざ戦場に行くのが仕事みたいな軍人の独身男と、結婚する様な物好きはいませんよ。
まあ、保険金狙いの方は別でしょうけども。」
「あ、そっか。もっとそれなら若い人の方に行くよね。」
「随分とひどい言い草ですね。」
「はっ!つ、つい口が…大佐怒りました?ごめんなさ〜い。」
「まさか、貴方相手に怒っていませんよ。」
「目が笑ってないですよぅ、た・い・さ☆」
「これは生まれつきです。ホントに怒ってなんかいませんよ〜?結婚観念については
世間の目がそうなのは本当ですし、気にしてません。」
「ふ〜ん……大佐は独り身の方が楽そうですもんね。私はやっぱり自分で稼ぐよりは
養ってもらいたい感じですよぅ。それからそれから、願うなら私の事を良く分かってくれる人が良いです!」
「やけにそこだけはっきり言いますね。」
「今までのお見合いの結果ですよ。皆我が儘で、もうこっちは大変でしたよ〜。」
「あのアニスがそう言いますか。…余程の方達だったんでしょうね。」
「あ」
「何でしょう?」
「ホントのホントに大佐はこのまま結婚しないつもりなんですか〜?…一人って嫌じゃありません?」
「結婚なんて面倒ですからね。」
「もしこのまま大佐が大佐でいるなら、私がお嫁に行ってあげても構わないですよ☆」
「ははは、結局お金目当てですか〜。期待はしませんよ。」
「ぶー、別に大佐が寂しくないなら良いんですよぉーだ。
この可愛いアニスちゃんが貰われる必要はないんですもん。」
「そうです。可愛いアニスならきっと見つかりますよ、良い人が。」
「……大佐、今す〜っごくどうでもいいと思ってるでしょ。」
アニス16歳とジェイド38歳の会話。