『勘違い』


△中学生の美鶴と荒垣。もちろん妄想ですよ。

 

 

 


「おい桐条。前髪がうざったそうなお前にこれをくれてやる。」
「荒垣。何だ急に。」
「うっせぇ、さっさと手ぇ出せよ。」
「ん、これは……ヘアピン、というやつか。でも、荒垣。何でこれを私にくれるんだ?」
「はぁ?……お前、今日が誕生日じゃねぇのか。」
「私は先月の今日が誕生日だったんだ。」
「……ち、アキの野郎。あいつ間違った日を教えやがったな。」
「もしかして明彦から聞いて、これをくれたのか?」
「ば…っ!馬鹿かよ、テメェ。そう言うと、お前に何かやりたかったみてぇだろが。」
「何を言ってるんだ。実際そうじゃないのか。」
「俺はお前の髪が見てて邪魔で仕方なかっただけで……別に他に意味なんてねぇよ。」
「そうか、昔はこの髪型が一番大人らしく見えると思っていたんだが。」
「何だよ、それ。そんな事しても今、お前子供じゃねぇかよ。」
「まあ、私も最近邪魔で仕方ないと思っていたから…有難いな。有難く頂いておくよ。」
「お、おう。大切にしやがれ。」







 

 

 

 

荒垣は誕生日を全く知らなくて、真田先輩から聞いて当日慌てて用意するタイプだと思って書いてみました。

真田先輩は覚えてるけど間違って覚えてて、誕生日とは違う日にプレゼントしちゃうボケを発揮するタイプと見た。

そんな駄目な三年組男性陣ですいません。

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