★イン修学旅行〜荒垣サンと一緒〜★

 

△修学旅行の温泉にて。荒垣さん生存妄想。

 

 

 



「はふー。温泉は癒されますよねー、綾時君。」
「だねー。ときめく女子がいればもっと楽しいよね、順平君。」
「何なんだ。お前ら、妙におかしくないか?何か知ってるか八重樫。」
「俺にもわからないんですけど……伊織、何かあるのか?」
「別に何もないスよ。なー。」
「ねー。」
「むう。なら良いが。」
「アキ……どうした?」
「シンジ。さっきからコイツらの様子がおかしくてな。」
「まあまあ、真田サン。俺らは気にせずゆっくりして下さいよ。いやー、まさか荒垣サンと風呂に入れるとは思ってなかったですよ。」
「そうか。シンジは修学旅行行くのは有り得なかったかもしれないからな。」
「……俺もまさかテメェらと来る羽目になるとは思ってなかったがな。」
「ですよね。先輩、休学中でしたから。」
「僕も皆でこうするのは初めてだけど、楽しいもんだねー。」
「そうそうこの京都を心行くまで満喫しましょう!」

がららっ
「!!!」

「うわあ〜広いな。」
「これが噂の露天風呂かあ、気持ちよさそう〜。」
「何やら煙がすごい場所ですね。」
「……アイギス、君も来て平気なのか?」
「防水加工はバッチリであります。」
「あ、そうなんだ。すごい。」

(な、なんで美鶴達がこんな時間に来るんだ!)
(ははは、まさか本当に来るとは…)
(何?)
(もしかして伊織達、これを狙って……)
(期待はしてなかったけど、ほんとに来るとはね。運が良いかもね、僕ら。)
(テメェら…くだらねぇことに俺らを巻き込むな!)
(はわわ…今更ッスよ!荒垣サン。)
(ともかくここから出ないと、俺たちはどうなるかわからんぞ。美鶴の処刑なんて俺は真っ平御免だ。)
(それに関しては俺も同感だ。……ちっ、しかし面倒くせー事になったな。)
(でも、どうやって出ます?入り口の方は岳羽たちがいますし。)

「いやいや、美鶴先輩も結構大きいですよねvv」
「私が推測するに標準サイズを上回っています。」
「なっ…アイギス、ゆかり!からかうなっ。」
「だってねー風花。」
「ゆ、ゆかりちゃん…!でも、桐条先輩スタイル良いですよね。羨ましいなあ。」
「や、山岸まで!」

「うわー……すげー会話っすね。ね、真田サン……」


ぷかー。(浮かぶ真田先輩)ぼたぼた(鼻血ぼたぼたな荒垣さん)


(きゃー!あんたらどこまでウブすぎるんですか!?)

こそこそする会話する伊織と綾時。

「順平君、ヤバイよこのままじゃ血の海な上に…!」
「ああ、わかってるって。綾時。俺たちこのままだと」

(命がない!!!)



そろそろ

「むっ、敵発見であります!」
「!!のわーーーっ!」

「あんた達そんなとこで何してんの!」
「順平君と、それに綾時君!」
「ははは、お邪魔してます。」
「いやー、まあ、そのこれは。」
「ふふ…ゆかり。その様な連中に問答無用だ。」
「処刑のお時間であります。」

「え、え、ちょっと勘弁して下さいよ。俺たちはたまたま…!」
「男なら言い訳などするな!行くぞ!」
「全力で行くであります。」

「ひえーーー!」



「さあ、もう出るか。」
「了解です。」
「上せるのは良くないですしね。」
「あの、これ……どうします?」
「放っておけ。ここならば風邪は引かないだろう。」
「そーそー当然の報いだから良いって。」
「かなあ。」
「放っておくのが得策です。」



がららっ



「ふう……なんとか俺たちは見つからずに済んだな。」
「伊織達には悪いですけど、不幸中の幸いでしたね。」
「ふん、元はといやあコイツらが原因だしな。自業自得だろ。」
「まあな。それにしても……相変わらず美鶴は容赦がないな。せめてここから出してやるか。」
「このままだと他のお客さんに迷惑ですから、持って行きますか。」
「全く手がかかるヤツラだな。」


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