「未だにあいつの下で働いてるとはさァ……正直ショック。」
「え、そうでしたか?」
「だって、嫌々ながら、ロイドの奴の面倒を見てたでしょ?それがこんな続くとは思ってなかったの。あれは尊敬するにも値するか疑わしい奴だし。」
「そうですね、そうかもしれません。……でも、いつの間にかここに居るのが当たり前になってしまいました。」
「皮肉なもんよねぇ。」
「それに、私が特派に居る事を望んだから、結果そうなっただけですし。私がラクシャータさんを尊敬するのはちっとも変わりありませんよ。」
「尊敬してくれるのは有難いけどさぁ……そう、あんたが自ら望んだ事だったね。」
「お陰様で退屈はしないですよ。毎日それなりに忙しいですけど。」
「あーあ、あんたみたいな聡明で出来る子がさー、まっさかね。変人極まりないプリン伯爵には、勿体無いったら。」
「あの……ラクシャータさん?」
「やっぱりあの時、私が無理にでも連れてきゃ良かったなぁ。ど?今からでも、一緒に来る気ない?」
「あら、有難う御座います。ですが、ここが私の居場所ですから。」
「……誰よりも引っ込み思案なアンタが、よくぞここまで成長したもんだ。」
「お褒めに預かり光栄です。あ、紅茶いりますか?」
「ありがと、極上のを一つ頼むよ。いつものちょーだい。」
「はい!たぁーっぷりジャムをですね。」
「うう〜、セシル君ー。こっちにもお茶、ちょうだぁーい!」
「あ、ロイドさんもちょっと待っててくださーい!」
「ロイド、あんた少しは、こう我慢を覚えた方が良いんじゃないのぉ?セシルばっかり働かしてさ。」
「セシル君は僕・の・部・下。他人にどうこう言われる筋合いはないけどなぁ。」
「へぇー、あたしが他人?アンタ、久々に痛い目に合いたいんだ?」
「えー、別に合いたくないよ。むしろ御免だなぁ。」
「そういわず、たぁーんと受取っていきな。」
「いっ、遠慮する!いらないから!いりません!」
「はぁーい、お二人ともお待たせしました!」
「ほらっ、セシル君が持ってきたから!ね!こんなところで喧嘩は良くないでしょ。」
「少しは自重してよねぇ。プリン伯爵。」
「ふーっ……。わぁー、このクッキーおいしそうだねぇ!何入れたのー?」
「はいっ、チョコといちごジャムを挟んでみました。どうぞ召し上がって下さい。」
「へぇーっ、おいしそうじゃない。じゃ、いただくね。」
「スザク君もー良かったら、どうー?」
「はーい。頂きます!」
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