●ティム+アデルの会話。1933年戦いのあと。
「ティ……ム……さん……?」
「よう、やっと起きたか。」
「……私……どこに、いるん……しょうか?……ぅ……っ!」
「おいっ…!」
「痛っ……痛い……ど、どうして……?」
「あのな、むずかゆいかもしんねぇがまだ起き上がるなよ。……肩ざっくりやられちまったんだ。傷開かせないようにしろ。」
「あ……あの、……すみません、ティムさん。」
「なんで謝んだ。」
「……ですが……あの、」
「お咎めなら無しだとよ。ちっとは寝てる間に混乱した頭の整理しとけ。」
「…………はい。」
「ティム……さん。」
「ん、どうした?」
「何で……ラミアの……私を助けて、くれたん……ですか?」
「あのな何って。説明するのも面倒だな。……まあ、俺らは一応こんなでも仲間だろよ。ラミアとかじゃなく、あん時は俺がリーダーだった。そんだけの話だ。」
「で、も……作戦、失敗ですよね……」
「あんなもん初めから成功しねぇよ。お前は見てねぇが……あそこの社員は皆不死者だった。チーの奴が血相変えるぐらいに見事にな。」
「そ……そんな……ヒューイ様、から……私」
「おい、また混乱するな。落ち着け。俺だって、ヒューイの旦那が何をやらせようと俺らを仕向けたんだか分かんねぇんだよ。」
「はい、私も……分からない……です。」
「あのクリスも葡萄酒にやられちまったしな。」
「ティムさん……」
「いい加減寝ちまわないと傷に触るぞ。俺はこれから――!」
「……手を」
「なっ…!」
「少し……貸して下さい……ほんの、少しだけ……」
「……アデル、お前。」
「ったく。どいつもこいつも。離してくんねぇときたか。……だいたいいつまでここにいりゃ良いんだよ。」
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面倒見が良いと分かっていて無意識に甘えてしまうアデル。