●1933年辺りでチック+クレア(+フィーロ+ラック)の会話。ガンドールファミリーのアジトにて。
「おい、チック。」
「あ、クレアさんこんにちはー。」
「フェリックスだ。――それはそうと、チック。お前なら好きな女をどうしたい?」
「好きな女の子だなんて・・・僕、いないですよー。」
「いいや、単純にもしもの話だ。」
「んー、もしも……ですか?」
「まあ、あれだ。お前の場合は好きな奴について考えるとかなさそうだが、一応聞いておこう。」
「そうですねー。僕はどうするかーって言われたら……切りたい、のかもしれないなあ。」
「そうか、そういう思考か。」
「フェリックスさんはどうなんですかー?」
「俺なら想像するとかいう前に実行に移すな。シャーネに関しては聖域過ぎて想像するなんてもっての他だが。」
「そうなんですかー。フェリックスさんはシャーネさんが大好きなんですねー。」
「勿論。他の誰より大事だ。」
「羨ましいなあ。そういう子が居たらいいですよね。」
「だろう!シャーネみたいな婚約者が居る俺は幸せ者だな。……ん、待てチック。」
「はい?」
「お前には、あのやかましいメキシコ娘がいるじゃないか。」
「ああー、マリアちゃん。可愛いですよねー。」
「つまり、それならそいつをどうかしたいんだろう?チックは。」
「そんな…僕じゃ、強いマリアちゃんにそんなこと出来ないですよー。」
「確かに。あの女もそこそこ出来るみたいだからな。」
「あのさ……誰かツッコミ入れてやれよ。あの馬鹿らに。」
「私は死んでも御免ですよ。」
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殺伐かと思いきやほのぼので平和ボケなガンドールさんち。
この二人に掛れば、ナチュラルに彼女自慢合戦を繰り広げます。主に被害を被るのはラックっぽそうですが。